天然 十和田石
十和田石は、岩石の小さい結晶が火山灰によって固められて岩石になったため、海底のミネラルを豊富に含んだ凝灰岩です。 また、無数の穴(多孔質)によって空気や水分を吸収・吐出するので滑りにくく、浴室や浴槽にも様々な場所で使用されています。青白色の地に青緑色の地紋が入った十和田石は安らぎの天然石として人々に親しまれています。
環境石材としての十和田石の特徴
1.保温・保湿機能
十和田石は無数の穴を持つ多孔質なので、浴室などでは水分を程よく吸着するので心地よい環境を作ります。多孔質な構造は断熱効果もあり保湿機能も合わせて持っています。
2.防滑性
多孔質である十和田石は水分を10%程度吸収します。 濡れても、石の表面と足の間に水の幕が出来ないので滑りにくく、水濡れのある浴室床でも利用できます。
3.防カビ・防菌機能
十和田石はカビが苦手なアルカリ性なので、カビや菌が繁殖しにくい環境を作ります。
4.遠赤外線放射機能
十和田石の持つ成分によって遠赤外線放射機能だけでなく、蓄熱機能もあります。
多孔質と石の組成により、冬は暖房により暖かく、夏は冷房により涼しく、省エネにも役立ちます。
5.消臭・シックハウス対策機能
十和田石は多孔質なので、悪臭が発生しても、多くの空間が吸着します。
6.水質浄化機能
水道などに含まれる消毒剤を多孔質構造の十和田石が吸着します。また、吸着した物質は分解機能により無害化します。十和田石は水質を浄化し、水にはミネラルが溶け込むので、 弱アルカリ性を示します。
十和田石の梱包代に関して
十和田石は、配送の都合上、ご注文枚数によってパレット代が発生します。また、パレットを使わない少量の場合でも、梱包代が発生します。ご了承下さい。
※施工方法
あらかじめ、コンクリート下地に水を撒くなどして湿らせておく。
1.水分を抑えた空練り(バサ)を基礎の上に50mm前後撒く。セメント1:砂3 セメント25Kgに水を柄杓3杯程度(缶バケツ半分程度)
2.セメントを水で薄めた液(ノロ)を作り,空練に撒く。
3.十和田石を乗せて、平になるようゴムハンマーなどで微調整をする。
4.目地詰めは当日が望ましいが、翌日以降の場合は、あらかじめ十和田石に水を含ませること。
5.目地やセメントが十和田石に浸み込むと、白華現象の原因となるので、十分拭き取る。
6.施工後は水で、十和田石に付着したセメントや目地などを丁寧に洗い流す。
※施工上の注意
・多少の寸法誤差がありますので、目地幅は5mm程度を確保してください。
・御影石、大理石などのような、目地仕上げ時、流しトロ工法はお断りします。
・土足等で汚れを吸う心配がありますので、施工後、土足で歩行しないでください。
・セメントのアク(白華現象)を避けるためには、裏面処理をすることをお勧めします。
・ビル内装工事で十和田石の退色を避ける方法として、表面処理する方法があります。
・浴室の床や浴槽内は、表面処理する必要がありません。
・表面処理・裏面処理とはクリアコートスーパーを塗布することです。